ブルーライトカットメガネがここ数年で一気に普及しましたが、実際のところどの程度効果があるのかは気になりつつも放置していました。
私は仕事用と家用でメガネを分けているのですが、仕事用は普通のレンズにして家用にのみブルーライトカットをオプションで付けていました。
自宅用にブルーライトカットレンズを選択してみたものの使用しているときに普通のレンズと比較して目が疲れにくいという実感がなく、いまいち効果の程がわかりません。
そこで、ブルーライトカット眼鏡がどの程度効果があるモノなのか気になったので調べてみることにしました。
効果は個人差が大きい
ブルーライトカットメガネに関して調べていると、どうにも効果は個人差が大きそうであるということがわかりました。
疲れ目の原因はブルーライトだけではないということがその理由の一つのようですね。
そもそも、ブルーライトが目に有害であるのではないかと言われるようになったのはブルーライトに波長が近い紫外線が肌や目に有害であるということが判明してからのこと。
紫外線が目に悪影響を及ぼすのであれば近い波長のブルーライトも悪影響を与えるに違いないといった流れ。
ブルーライトの問題は、従来から行われている紫外線対策と似ているように思います。紫外線は明らかにお肌や目に悪いことは知られていますので、気になる方は日焼け止めや日傘やサングラスを使いますが、それも1年中使う方もいれば、夏の日差しの強い時だけ使う方もいる。ではなぜそのように医学界が紫外線対策を個人任せにしているのでしょうか?もう少し科学的根拠をもとに説明すると、紫外線で受けたダメージ(例えば遺伝子が傷つくなど)を修復をする能力が人間の体には備わっていますので、ある程度の紫外線は許容範囲なわけです。ところがその「ある程度」が余りにも個人差がありすぎて、紫外線が体に悪いか?という問いには「一概には言えません」となるわけです。これは放射線でも同じことが言えますので、「どのくらい浴びたらがんになる」と断言できないのはそんな理由からです。したがってブルーライトも同様といえます。
片桐眼科クリニック
ブルーライトカット眼鏡について調べていてなるほど、と思ったのは片桐眼科クリニックの院長コラムの一節です。
ダメージに対する修復力に個人差がありすぎてなんとも言えないということは臨床における反応なのでしょう。
ブルーライトカット眼鏡を検討している人は「目の疲れ」を改善したい人がほとんどでしょう。
今回調べた内容を元に考えると、ブルーライトの影響は個人差が大きいのでまずはそれ以外の疲れ目の要因を解決することの方が優先課題となるのではないでしょうか。
疲れ目の原因
疲れ目の原因はブルーライト以外にもたくさんあります。
以下のような事例は疲れ目の要因になり得るので日々の生活を思い返してみてください。
- 眼鏡やコンタクトの度が合っていない
- ドライアイになっている
これらが疲れ目の原因の大部分を占めているということをご存知でしょうか?
特に見落としがちなのが疲れ目以外に症状の出にくい眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていないケース。
普段その視界で慣れているので物が見えにくいのは目が疲れて霞んでいるせいなどと解釈しがちですが、単純に視力が悪いだけだったりすることもあります。
私は以前、JINSで視力を1.0で調整してもらってメガネを使ってもどうも霞んで見えにくいので眼科を受診したところ全くレンズの度が合っていないだけだったということが判明したことがありました。
メガネはカジュアルに購入できるので忘れてしまいがちですが、運転する際に必須な視力を矯正するための医療器具です。
メガネの作製に当たっては眼科医の診察を受けた上で適切な度数が示された眼科処方箋を持ってメガネ屋で購入することがベストです。
度数が合っていない眼鏡やコンタクトレンズを使用すると余計に目が悪くなってしまいます。
普段受診する機会の少ない眼科で目に異常がないか診察してもらえるチャンスであるとも言えるので、このような機を利用して自分の目の状態を把握するよう心がけましょう。
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