最近、我が家の電気代が非常に高くなっていることが家計の悩みでした。
冬場は夏と違ってエアコンだけでなく加湿器などを多用することも関係しているのか電気の消費量が一年の中でもずば抜けて多い季節です。
そんな折に電力自由化に伴って安い電力会社があるらしいという話を思い出したので検討してみることにしました。
我が家の電気代
我が家の電気料金はこんな感じです。
ガスは毎日のお風呂と料理にしか使用していないので季節による変動はあまりありませんが電気料金にはかなりばらつきがあります。
0歳の赤ちゃんの寝相が悪すぎるということもあって寝室は常に暖かい状態にしておかねばならず、昼間も暖房を常につけていることが影響しているのか電気料金が1万円を超えることはザラにあります。
こちらが現在の家に引っ越してからの電気料金の推移です。
1月に入籍し、4月に娘を出産したこともあり妻と同居するようになったのは5月からです。
仕事の時間は全く電力を消費していなかった一人暮らし時代とは比較にならないほど電気代が上昇していることがわかります。
私の感覚では概ね月4000円だった電気代が13000円を超えることは由々しき事態なので流石に電気料金を見直すことにしました。
関西電力「なっトクでんき」の電気代
電気料金の仕組みが気になったのでなっトク電気の課金方式を調べてみたところこのような設定になっていることがわかりました。
高いのか安いのか全くわかりませんがとりあえず計算をしてみます。
2021年1月4日の電気使用量503Wを例に計算してみました。
電気の使用量から電気代を単純計算すると12398円という料金になりました。
しかし、実際の電気料金の請求は13051円でした。
この差は一体どこからくるのでしょうか。
関西電力のポータルサイト「はぴeみる電」で料金明細を調べてみたところこのような方法で電気料金が計算されているようでした。
どうやら電気料金は実際に消費した電力とは別に「燃料費調整額」や「再エネ促進賦課金」というもの影響もあるようです。
燃料費調整額とは
燃料費調整額とは
電気料金のコストのうち、燃料費は経済情勢(為替レートや原油価格)の影響を大きく受けることから、電力会社の経営効率化の成果を明確にするため、燃料費の変動を迅速に電気料金に反映させる制度によって算定された料金です。
関西電力
燃料費調整額は発電に際して必要な燃料費の変動を電気料金に反映させているものを指すようです。
火力発電ではLNGなどを使用して発電をするので為替レートや原油価格の影響が大きいので一律で固定して燃料費を設定することが不可能であることは納得のできる話ですね。
再エネ促進賦課金とは
再エネ賦課金の特徴
電気を使うすべての方にご負担いただくものです。
電気料金の一部となっています。
ご負担額は電気の使用量に比例します。
再エネ賦課金の単価は、全国一律の単価になるよう調整を行います。
皆様から集めた再エネ賦課金は、電気事業者が買取制度で電気を買い取るための費用に回され、最終的には再生可能エネルギーで電気をつくっている方に届きます。
再エネ賦課金の単価は、買取価格等を踏まえて年間でどのくらい再生可能エネルギーが導入されるかを推測し、毎年度経済産業大臣が決めます。なお、推測値と実績値の差分については、翌々年度の再エネ賦課金単価で調整します。
買取制度によって買い取られた再生可能エネルギーの電気は、皆様に電気の一部として供給されているため、電気料金の一部として再エネ賦課金をお支払いいただくこととしております。(なお、再エネ賦課金単価の算定の際、買取に要した費用から、電気事業者が再生可能エネルギーの電気を買い取ることにより節約できた燃料費等は差し引いております。)
再生可能エネルギーの電気が普及すれば、日本のエネルギー自給率の向上に有効です。エネルギー自給率が向上すると、化石燃料への依存度の低下につながり、燃料価格の乱高下に伴う電気料金の変動を抑えるといった観点から、すべての電気をご利用の皆様にメリットがあるものだと考えています。
経済産業省
再エネ賦課金について調べてみたところ電力会社が設定しているというよりは経済産業省、つまり国が各電力会社に課しユーザーである消費者が支払わなければならないお金のようです。
この部分の料金は電力会社ではなく経済産業省が決定している部分なのでどの電力会社を契約していたとしても負担額は大きく変わることはないと思われます。
イメージとしては税金みたいなものですよね。
これらを踏まえると電力会社を決定する際に判断すべき指標は実際に消費した電力あたりので電気料金であるということがわかりました。
燃料費調整額や再エネ賦課金は予測不能なので考えても仕方ありません。
関西圏ではどの電力会社が安い?
関西電力なっトク電気の料金体系についてはこれで概ね理解することができました。
次に気になるのが他の電力会社の電気料金ですよね。
関西エリアの電力会社で調べてみると安いと評判の業者は以下の2社でした。
- LOOOP電気
- あした電気
これら2社の電気料金を調べてみるとこのような設定となっていました。
LOOOP電気の場合
LOOOP電気の料金体系は関西電力のように使用量の段階に応じて単価が可変する形態ではなく、一律で料金単価が設定されているようでした。
また、15kWhまでの基本料金が0円である点も(関西電力なっトク電気は285円)メリットと言えるでしょう。
あした電気の場合
あした電気の料金体系はこのようになっています。
関西電力の参考料金はなっトクでんきのプランではないのでスルーしてください。
基本料金が0円かつ単価がLOOOP電気よりも若干安いことがわかります。
単純に電気料金だけでみると選ぶべきはあした電気ということになりました。
ガス会社はどうしよう?
関西電力のなっとくパックで契約している人は電気料金の見直しの際にガス料金の見直しも行うのではないでしょうか。
電力会社の切り替えに伴ってガス料金に影響がないのか調べてみたところ、実はなっとくパックで電気とガスをセットで契約する恩恵があまりないということに気づきました。
関西電力では電気とガスをセット契約したところでガス代のたった3%しか割引されません。
ここで月々のガス料金を確認してみましょう。
ガス料金は概ね3000円前後を推移していて電気代と比較するとかなり安いことがわかります。
元々こんなに安いガス代が3%割引になったとしても安くなる金額は月100円にも満たないですよね。
これではセットで契約する意味は正直ありません。
この割引率では関西電力よりもガス代が安い業者があればそちらに移っても問題なさそうですね。
ガス会社は関西電力のままがベスト
大阪ガス(床暖・エコ) 4,939円
関電ガス(電気セット割)5,114円
大阪ガス(床暖料金) 5,161円
関電ガス(なっトク) 5,272円
大阪ガス(エコジョーズ)5,526円
大阪ガス(もっと割) 5,598円
大阪ガス(一般) 5,700円※ガスの使用量30㎥で計算
※上から安い順
※エコジョーズプランは2019年5月で新規受付終了
コープガスとJ:COMガスは大阪ガスの「もっと割」と同じ料金、auとeoは「関電ガス」と同じ料金になります。
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関西圏のガス会社を調べてみたところ電力会社と違って業者数が少なく、大阪ガスと関電ガスしか扱っている業者がありませんでした。
料金を見てみると床暖のない家庭では関電ガスが最安の料金です。
電力会社のみを変更すると電気セット割が外れてなっトクの料金に自動的に変更になるだけなので大幅にガス代が上がることはありません。
改めて確認してみるとガスを結構使っても150円しか料金が変わらないのですね。
やはり3%の恩恵は薄い。
余談
LOOOP電気にはガスとのセット料金もあったのですがガストセットで契約できるのは東京の一部エリアのみだったので関西は対象外でした。
セット契約できればあした電気よりも安くなっていたかもしれませんね。
あした電気の料金シュミレート
なっとくパックの電気だけを乗り換えてもガス代への影響がないことはわかりました。
次に、関電からあした電気に乗り換えることでどれだけ料金が変わるのかシミュレートしていきたいと思います。
電気料金を「2021年1月4日検針日の503W消費の場合」でそれぞれ計算してみるとこのようになりました。
- あした電気の場合:(503-15)×22=10736円
- 関西電力なっとくプランの場合:12398円
我が家で最も消費電力の多かった月では約1600円ほどあした電気の方が電気料金が安いという結果です。
次に、直近一年で最も使用量の少ない230kWhの時でも電気料金はあした電気の方が安くなりました。
消費電力が少ない月では330円程度の節約にしかなりませんが、ガスと電気のセット割の3%引きよりは節約できる金額が高いのでトータルで見てもデメリットがありません。
この試算によってあした電気へ乗り換えるメリットを確認できたので契約することにしました。
あした電気申し込み時の注意点
あした電気の契約は住所氏名に支払い方法を設定するだけなので詰まる点はありませんが、1点だけ探しにくい情報があります。
それが「供給地点特定番号」という欄の入力です。
検針票が届かない契約の人は確認が困難なので詰まるポイントになりますが、なんとか「はぴeみる電」上から確認することができたので契約の際には下記記事を合わせてご参照ください。
あした電気:ホームページ
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