常備薬にオススメのOTC医薬品–できるだけ混ぜ物が少ない製剤がベスト

それぞれのご家庭で必ずストックしているであろう常備薬。

常備薬を購入する時に明確な理由があるのではなく、ドラッグストアで販売されているお薬の中からなんとなく選んでいることが多いのではないでしょうか?

そこで、本日は可能な限り安全で常備薬にオススメのOTC医薬品を現役のMR(医薬情報担当者)が紹介していきたいと思います。

風邪・頭痛・生理痛には「タイレノールA」

タイレノールAは頭痛薬・鎮痛薬の中でも混ぜ物が少なく、空腹時にも服用できる安全で使い勝手の良い製剤です。

病院ではカロナールという名称で処方されているお薬と同一成分の製剤なので、この成分の薬を飲んだことのない人は少ないでしょう。

有効成分はアセトアミノフェンのみの単剤で、イブやバファリンのように複数の成分が配合されていないことが特徴です。

イブやバファリン、ロキソニンなどの解熱鎮痛薬は非ステロイド系消炎剤(NSAIDS)という分類に属している製剤で、その中で最も臨床使用の経験が長い=安全性が確立されている成分がアセトアミノフェンです。

インフルエンザに関連しておこる脳炎・脳症に対するジクロフェナクナトリウム及びメフェナム酸の使用について、本学会の見解は以下のとおりである。 

1999、2000年のインフルエンザ脳炎・脳症研究班(森島恒雄班長)の報告では、解熱剤を使用していない症例でもインフルエンザ脳炎・脳症は発症しており、その死亡者が5分の1を占めているところから非ステロイド系消炎剤が脳炎・脳症を引き起こしていることは証明されていない。
 しかし、1999年のデータに比して2000年のデータではインフルエンザ脳炎・脳症が発症した場合の致命率についてはジクロフェナクナトリウムは有意差を持って高くなっている。一方、メフェナム酸に関しては2000年の調査でははっきりした傾向は認められなかった。
 また、他の非ステロイド系消炎剤の使用については、調査症例数が少なく、現段階でその関連性が明確になっていないので、さらに調査が必要である。
 一般的に頻用されているアセトアミノフェンによる本症の致命率の上昇はなく、インフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであればアセトアミノフェンがよいと考える。
 以上より一部の非ステロイド系消炎剤はインフルエンザ脳炎・脳症の発症因子ではないが、その合併に何らかの関与をしている可能性があり、インフルエンザ治療に際しては非ステロイド系消炎剤の使用は慎重にすべきである。
 今後も本症の原因を含めてさらに研究班の継続した調査を要望する。

国立感染症研究所

インフルエンザに伴う発熱にNSAIDSを使用してインフルエンザ脳症を発症する症例が毎年報告されていますが、アセトアミノフェンはNSAIDSの中でも比較的安全に使用できる成分であると言われています。

発熱症状が出た時点ではインフルエンザかどうかわからないので、熱が出たらとりあえずアセトアミノフェン単剤のタイレノールを服用するようにすると良いでしょう。

また、タイレノールAと同じ成分であるカロナールは乳幼児でも服用できるほど安全性が確立されていて、授乳中でも服用できる点もポイントです。

月経痛や頭痛などにも空腹時に服用できるタイレノールAはお勧めです。

効能・効果

  1. 頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
  2. 悪寒・発熱時の解熱

用法・用量

次の量を服用してください。ただし、かぜによる悪寒・発熱時には、なるべく空腹時をさけて服用してください。

年齢1回量1日服用回数
成人(15歳以上)1錠3回まで。服用間隔は4時間以上おいてください。
15歳未満服用しないでください。

カロナールは小児用量の規格がありますが、タイレノールAには小児の規格はありません。

小児科領域における解熱・鎮痛:通常、幼児および小児は1回体重1kgあたり主成分として10〜15mgを服用し、服用間隔は4〜6時間以上とします。1日総量として60mg/kgを限度とされます。ただし、成人用量(1回最大用量は主成分として500mg、1日最大用量は1,500mg)を超えることはありません。空腹時の服用は避けてください。

いずれの場合も、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中に主成分200mgを含有しています。必ず指示された服用方法に従ってください。

くすりのしおり

小児に投与する量は体重で計算するので一般薬を安易に服用させることは危険です。

お子様が風邪を引いた場合は必ずクリニックに受診して処方薬をもらいましょう。

目薬はドライエイド

涙は外側から、油層(涙の蒸発を防ぐ)、水層(酸素や栄養を多く含む)、ムチン層(涙を目の表目に留める)の3層で形成されています。

「新ロート ドライエイドEX」は、涙液3層のそれぞれの働きを考えた超・高粘度目薬。

高粘度約60倍(「V・ロート」との比較)のとろっとした薬液が涙の膜を作るように潤いをとどめ、涙の蒸発を抑えて目の乾きに優れた効果を発揮します。

ロート製薬株式会社

冬になってから乾燥のせいか、目が乾くことが多くなってきました。

そこでオススメしたい目薬がロートのドライエイドです。

防腐剤無添加かつ筋弛緩成分が配合されていないので日常的にヘビーユースしても影響がないので安心して使用できる点が魅力です。

市販の疲れ目の目薬には、目の中の毛様体という筋肉を収縮させる成分が入っています。筋肉を収縮させてその効果が切れることで、筋肉を弛緩させるのです。それだけの目薬であれば良いのですが、点眼した後、目の充血が一時的に取れる血管収縮剤が入っています。点眼した直後は確かに白くなってきれいなのですが、常用するとかえって血管が弛緩して赤みが目立つようになってしまいます。また、中には点眼した時の爽快感を得るようにスーッとした刺激を感じる目薬もあります。その刺激剤も本当はあまり目に良くありませんので注意が必要です。

https://www.lasik.jp/gansei/case.html

ドラッグストアで販売されている目薬は筋弛緩成分が配合されているものが多いので、「乾き」が主症状の場合は保湿成分のみが配合されているドライエイドが副作用の心配もないので安心です。

ドラッグストアで多数販売されている目薬の中から自分に合っているものを探すのは至難の業。

目薬は専門医や薬剤師以外が成分を見てもわかりにくいので、乾き以外の症状も併発している場合は基本的には眼科を受診することが重要です。

また、裸眼用とコンタクト用がそれぞれ用意されているので自分に適した製剤を購入しましょう。

効能・効果

涙液の補助(目のかわき)、目の疲れ、目のかすみ(目やにの多いときなど)、ハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感

用法・用量

1回1~2滴、1日3~4回点眼してください。

(1)小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
(2)容器の先を目やまぶた、まつ毛に触れさせないでください。
〔汚染や異物混入(目やにやホコリ等)の原因となる〕
また、混濁したものは使用しないでください。
(3)ソフトコンタクトレンズを装着したまま使用しないでください。
(4)点眼用にのみ使用してください。

成分・分量

●コンドロイチン硫酸エステルナトリウム(角膜保護成分) 0.5% ●ヒドロキシエチルセルロース(HEC) 0.6% ●塩化カリウム 0.02% ●塩化ナトリウム 0.44%
※添加物として、ヒアルロン酸Na、ゴマ油、ホウ酸、ホウ砂、l-メントール、ベルガモット油、ペパーミントオイル、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリソルベート80、塩化亜鉛、pH調節剤を含有する。
※防腐剤(ベンザルコニウム塩化物、パラベン)を配合していません。

口唇ヘルペスには「アラセナS」

私は子供の頃から疲れが限界に達すると、口唇ヘルペスが再発する体質です。

大人になった今でも年に2回程度はヘルペスになるので我が家に常備している製剤がアラセナSです。

この製剤は元々はクリニックを受診して処方箋をもらわなければ購入することのできなかった「アラセナ-A軟膏3%」が、処方箋なしで薬局で購入できるようになったスイッチOTC医薬品です。

ヘルペスには著効で非常にいいお薬なのですが難点が一つだけあります。

それは「第一類医薬品」に分類されているため、薬剤師がドラッグストアに不在の場合は購入できないこと。

以前、アラセナを買い忘れているタイミングでヘルペスが発症した際に近隣のドラッグストア3店舗で取扱なしor薬剤師不在で泣いたという苦い記憶があります。

一度でもヘルペスになったことのある人は常備薬として家庭に在庫しておくことを強くオススメします。

効能・効果

口唇ヘルペスの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る※)

口唇ヘルペスが初めて発症した場合は、その症状が他の疾患によるものかどうかの自己判断は出来ませんが、再発した場合は以前に発症したときと部位や症状がほぼ同じという特徴があり、再発を繰り返す人では熱感、刺激感、かゆみなどの初期症状の段階で分かるとも言われています。そのため、「過去に医師の診断・治療を受けた方に限る」としています。

用法・用量

1日1~4回、患部に適量に塗布する。
(唇やそのまわりにピリピリ、チクチクなどの違和感をおぼえたら、すぐに塗布する)

  • 早期に使用すると治りが早く、ひどくなりにくいため、ピリピリ、チクチクなどの違和感をおぼえたら出来るだけ早く(5日以内)に使用を開始してください。
  • 使用時期は毎食後、就寝前を目安にご使用ください。

【用法・用量に関連する注意】

  1. 定められた用法・用量を厳守してください。
  2. 小児に使用させる場合は、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
  3. 目に入らないよう注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。
  4. 外用にのみ使用してください。
  5. 口に入れたり、なめたりしないでください。
  6. 家庭で初めて発症したと思われる人が誤って使用しないよう、十分注意してください。

肩こり・筋肉痛には「ボルタレン」

家事やパソコンでの作業など、何かと肩が凝りやすい現代人。

私もその例に漏れず、一年のほとんどを肩こりと共に過ごしています。

そんな私の心強い味方がボルタレンです。

https://www.voltaren-ex.jp/expert/ask-doctor/01.html
https://www.voltaren-ex.jp/expert/ask-doctor/01.html

一般的に肩こりと言われると久光製薬のサロンパスを浮かべる人がまだまだ多いと思いますが、サロンパスの有効成分はサリチル酸メチルであるため痛みの原因を治療しているわけではありません。

ボルタレンの有効成分であるジクロフェナクナトリウムは痛みの元である炎症部位に直接作用することで肩こりを改善します。

肩こりに悩んでいる人が選ぶべきはサロンパスではなくボルタレンです。

剤型もゲル剤やテープ剤などニーズに合わせてラインナップがあるのでご自身に合ったものを見つけることができるでしょう。

効能・効果

関節痛、腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、
肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫

用法・用量


1日3~4回適量を患部に塗擦してください。ただし、塗擦部位をラップフィルム等の通気性の悪いもので覆わないでください。
なお、本成分を含む他の外用剤を併用しないでください。

<用法・用量に関する注意>
(1)定められた用法・用量を厳守してください。
(2)本剤は、痛みやはれなどの原因となっている病気を治療するのではなく、痛みや
はれなどの症状のみを治療する薬剤ですので、症状がある場合だけ使用してくだ
さい。
(3)本剤は外用にのみ使用し、内服しないでください。
(4)1週間あたり50gを超えて使用しないでください。
(5)目に入らないよう注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又
はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受
けてください。
(6)使用部位に他の外用剤を併用しないでください。
(7)通気性の悪いもの(ラップフィルム、矯正ベルト等)で使用部位を覆い、密封
状態にしないでください。
(8)使用後は手を洗ってください。

磁気ネックレス/ウエストベルトもオススメ

最後に、肩こりに関連して薬以外の医療機器も合わせて紹介したいと思います。

以前、私が運営している別のサイトで紹介したコラントッテの磁気製品はかなりオススメです。

磁石の力で血行を改善し、肩や首のコリをほぐしてくれるので慢性的な肩こりに悩んでいる人はぜひ取り入れたい医療機器です。

腰痛人向けの磁気サポーターもあるので気になる方は合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。

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